ベース弦の交換ってどうやってすればいいのかな・・・?
どんな道具が必要かな・・・?
初心者さんのそんな悩みにお答えします
ベースをやっていく上で絶対避けられない弦の交換ですが、この作業を間違った方法で作業してしまうとチューニングが狂いやすくなったり、弦の鳴りが悪くなったり不具合が出てしまいます。
ただ、ポイントさえしっかりおさえて作業すれば誰でも問題なく弦交換はできます!
この記事では僕が普段している弦交換の作業を詳しく解説しました。
この方法で弦交換したベースで、今まで問題なくプロのライブやレコーディングも参加しています。
ベース初心者の方や、今までなんとなく弦交換をしてた方は是非最後までチェックしてみて下さい。
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■ 作業に必要なアイテム
ベース弦の交換作業にはいくつかの道具が必要になります。
★弦交換に必要なアイテム★
- 新しい弦のセット・・・張り替え用の弦です
- ニッパー・・・弦を切断する際に使用します
弦交換の際には、ベースのメンテナンス(掃除や指板の保湿など)も一緒にしてあげるのがオススメです。
弦が張ってある状態ではなかなかできないので、時間が許すのであればぜひ楽器のケアをしてあげましょう。
★メンテナンスに必要なアイテム★
- 綿棒・・・指が入りずらい所の清掃にあると便利です
- フレット用の研磨剤・・・フレットがピカピカになります
- 指板オイル・・・指板の清掃と保湿に必要です
- 弦潤滑剤・・・弦のサビの防止になります
ちなみに上記のアイテムの他に、ネックスタンドがあると便利ですよ!
ネックスタンドとは作業時にネックの下に置く台のことで、とくにこれが無くても作業はできるのですが、あると格段に作業がしやすくなります。
■ ベース弦の交換手順
・手順(1) 古い弦をはずす
まず最初に、張ってある古い弦をベースから外します。
弦をブリッジから抜くときは、弦をこすってベースのボディを傷つけないように気を付けましょう。
ブリッジよりで弦を切ると、こする心配が減るのでオススメです。
弦はゆるめないで切ると危険です。かならずゆるめてから切るようにしましょう!
・手順(2) ベース本体の掃除
ピックアップやブリッジの周辺など、弦が張ってある状態だと掃除しずらい部分をクロスや綿棒で掃除してあげましょう。
・手順(3) フレットを磨く
フレット用の研磨剤をつかってフレットを磨きます。
指板に研磨剤が付かないように、マスキングテープや指板保護機を使いましょう。
研磨剤はクロスやティッシュに少量をつけて磨きましょう。つけすぎ注意です。
◎おすすめのフレットクリーナー 【WCSスクラッチメンダー946】
超微粒子の特殊研磨材によって金属パ-ツのくすみ・サビ・汚れを落としてくれます。
フレットは驚くほどピカピカになりますし、ペグなどのくすみもしっかり取れます。
※ゴールドパーツはメッキが剥がれてしまうので使用しないで下さい
・手順(4) 指板の掃除・保湿
ローズウッドやエボニー素材の指板は乾燥するとひび割れすることがあります。
そのため指板用オイルで指板の汚れを取って保湿してあげましょう。
クロスにオイルを少量しみ込ませて指板を拭いていいきます。
オイルを塗ったら15分くらい放置してげて、ティッシュでふき取ってあげましょう。
◎おすすめの指板オイル 【FRET BOARD JUICE】
ピュア・ミネラル・オイル100%の指板オイルです。
レモンオイル等の柑橘系果皮のオイルにはリモネンの様な溶剤が含まれているそうです。溶剤はフレットの浮きや、ポジションマークの接着を緩めてしまう原因になるそうです。
こちらのオイルは溶剤なども入っていないため安心して使えます。
ベースがメイプル指板の場合はどうすればいいのかな?
メイプル指板はコーティングされているため一般的に保湿の必要がないと言われてます。指板の汚れをクロスでふき取ってあげればOKです!
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・手順(5) 新しい弦の癖をとってからブリッジに通す
新しい弦は箱の中で丸くまとめられている状態です。
箱から出したら、まずはまっすぐに伸ばして丸まっていた時の癖やネジレを取ってあげましょう。
弦のポールエンドを持って、逆の手でポールエンドから全体にかけてシュッシュと何回か流してあげると良いです。
何度か流してあげたら新しい弦をブリッジから通します。
通す時は、弦がベースのボディにこすれて傷つけないように気を付けましょう。
・手順(6) 弦の長さの決定と切断
まずはベースに合わせて弦の長さを決めて弦を折ります。
弦を切る長さによって弦の巻き数が変わり、弦にかかるテンションや音が変わります。
- 巻き数が多い場合・・・ナットからペグまでの角度がきつくなってテンションが上がり、音はタイトになります。
- 巻き数が少ない場合・・・テンションが下がり、倍音豊かな音になります。
僕はいつもストリング・ポスト(弦を差し込む穴)から12~13cmくらいのところで折ってます。1弦や2弦はそれより短くなることが多いので切らずに巻くことが多いです。
次に折った先をストリング・ポストの深さに合わせて切ります。
実際に穴に入れてみて、どのくらいの深さか見てから切りましょう。
・手順(7) 弦を巻く
いよいよ弦を巻いていきます。
まずはストリング・ポストの向きを弦に対してまっすぐにします。
これは変な角度で巻き始めてることで弦がネジレ無いようにするためです。
ネジレた状態で弦を張ってしまうと音に悪影響を及ぼしますので細心の注意を払いましょう。
続いて、弦をストリング・ポストの穴に入れ、弦を引っ張ってテンションをかけながら巻いていきます。
他の弦もゲージの太い弦から順番に同じ作業をします。
全部の弦が張り終わったら軽くチューニングしましょう。
弦は上から下に巻かれるようにしましょう。
・手順(8) 弦のストレッチ
弦が巻き終わったら弦のストレッチをしていきます。
ストレッチ①:弦のネジレを流す
弦のネジレを防止するための作業です。
繰り返しになりますが、弦をネジレた状態で巻いてしまうと、ベースの音の鳴りが悪くなったり悪影響が出てしまうので、しっかりネジレていないか確認しましょう!
作業① まずは少し弦を緩めます。
作業② 緩めたら5フレットの上あたりで弦をつまんでブリッジの方へシュッシュと流して弦のネ ジレをとります。
作業③ すべての弦にしてあげましょう。
終わったらまた軽くチューニングします。
ストレッチ②:弦を全体的に伸ばす
新しい弦は、伸び切っていないためにすぐにチューニングが狂います。
そのために弦を全体的に伸ばしてあげます。
作業① 指2本くらいを弦の下にいれます。
作業② 指板に対して上方向に軽く弦を引っ張ります。
作業③ 弦3フレット辺りからピックアップの近くまで、弦全体を伸ばしてあげましょう。
ストレッチ③:ブリッジのサドル周辺のストレッチ
弦を張りたての時はブリッジのサドル上できちんと曲がり切っていない状態です。
ストレッチでブリッジになじませてあげます。
サドルに対して弦がしっかり曲がるように上からすこし押してあげます。
ストレッチの注意点として、あまり強い力ですると弦にダメージを与えてしまうので、軽めの力でしてあげてください。
・手順(9) 弦に潤滑剤をつけて弦交換の作業終了
チューニングして弦交換は終了です。
最後に弦に潤滑剤をかけてあげるとサビの予防にもなるのでおすすめです。
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■ まとめ
いかがだったでしょうか?
とにかく弦交換で一番注意するのは『ネジレないように巻く』という事です!
そこに注意してくれれば、他の部分はそこまで注意しなくても大丈夫ですので、巻き数などは色々と試してみるといいと思います。
この記事がベーシストさんのお役に立てばうれしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました