ベースラインの作り方がわからない。。。どうやって作ればいいのかな?
個性のあるベースラインを作りたいけど上手く作れないんだよな・・・どうすれば個性を出せるのかな?
初心者さん、中級者さんのそんな疑問にお答えします。
この記事を書いている僕は、現在ベース歴28年。ときどきプロのアーティストのライブサポートや、レコーディングでベースを弾いています。
初めてベースラインを作る時ってどうやって作ればいいか分からないですよね。
僕も最初は悩んでばかりでなかなか作れずに、音楽仲間にいろいろ相談したりしていました。
この記事では、初めてベースラインの作る時に意識すべきポイントや、ベースラインで個性を出すのに役立つ方法などについて書いています。
音楽制作に正解の方法はないと思いますが、ベースライン制作で迷ってる方には参考になるかと思いますので最後まで読ん貰えたら嬉しいです。
スポンサーリンク
■ ベースラインの作り方
□ 初めてのベースラインの作り方(初級編)
・ルートを中心に作る
まずはコードのルート中心にベースラインをつくりましょう。
アクセントはドラムのバスドラに合わせると良いです。ここがずれてしまうとグルーブが崩れ、曲の一体感が無くなってしまいます。
すべてのバスドラに合わせる必要ありませんが、曲の基本的なドラムパターンのバスドラの位置は把握してそこにはベースを合わせていきましょう。
・曲のキーの音を使う
ベースライン全てがルートだけだと味気なくなってしまうので、少し動きをつけて味付けをしていきましょう。
ルート以外で使う音は、その曲のキーの音を基本的には使います。
キーの3度・5度の音は使いやすいのでオススメです。
(例)キーがCメジャーの曲だったらEとGの音ですね。
- 転調などで曲の途中でキーが変わる場合は、使える音が変わるので注意です。
- 動くポイントとしては、他の楽器があまり動いていない部分や、小節の終わりなどがオススメです。
・好きな曲のベースを参考に
好きなアーティストに自分が作ってる曲と雰囲気が似てる曲があればよく聴いてみましょう。
何度もその曲を聴いていくうちに、『この部分は自分のベースラインにも取り入れることが出来る!』と思える部分が出てきます。
良いと思った部分をどんどん取り入れて、ベースラインをブラッシュアップしていきましょう。
・初心者のうちにやるべきこと
★オススメの習慣★
- いろいろな曲のベースを意識しながら聴く
- たくさんの曲をコピーする
- コードや音楽理論を勉強する
たくさんの曲を聴き、コピーすることで自分の引き出しを増やしていくと、ベースライン制作で困らなくなっていきます。
また、コードや音楽理論を知っているのと知らないのでは作るベースラインの精度にかなり差がでます。
やっていて損はありませんので自分のペースで少しずつ進めていきましょう。
スポンサーリンク
□ 個性のあるベースラインの作り方(中級編)
・自分の武器を使う
個性が強いベーシストにはそれぞれの武器があり、それを活かしたプレイスタイルが確立されています。
例えば、スラップと言えばレッチリのフリーみたいな感じです。
なので自分の個性を出すには、まず1つ自分の武器を作り、それをブラッシュアップしていくと個性が出やすいと思います。
★武器の一例★
- スラップ
- 早弾き
- タッピング
- 個性的なエフェクターの使い方
- グルーヴのあるスライド
・自分の音を作り込む
ベースは音にも個性が出やすい楽器です。
自分の音を作り込んで『この音はあの人だよね』という位までになれば、ベースを弾くだけで個性になっていきます。
・手癖を使う
手癖でベースを弾くのはベースラインの幅が狭くなるからNGみたいに言われることもありますが、手癖というのはそのベーシストの特徴でもありますし、個性を出したいのであればどんどん手癖を入れたベースラインを作っていくと良いと思います。
ただ、飽きられないように注意が必要ですね。
□ ベースラインの作り方(ナベコロ編)
僕が普段ベースラインを作っている方法のご紹介です。
・鼻歌で作る
実は僕はほとんどこの方法で作っています。
曲を流しながら鼻歌で作っていくだけですのでめちゃくちゃ簡単です。
鼻歌でまずは大まかに基本的な部分を作って、その後でベースを弾きながら細かいとこを作っていく感じです。
・ベース以外の楽器で作る
キーボードなどを使ってベースラインを作ったりします。
違う楽器でベースラインを作ると、手癖もつかないし面白いラインが出来上がることが多いんです。
ベースを弾いていてなかなかイメージが出てこない場合などにもオススメですよ
・ベースラインを作るとき意識するべきこと
以下の点を意識してベースラインを作っています。
あくまで僕の場合はという感じですが、参考になればうれしいです。
- 他のパートの邪魔にならないようにする
- 動くときは他のパートの隙間を狙って動く
- ベースラインに起承転結を作る
- 作曲者のイメージは大切にしつつ、思いついたアイデアは恐れずに入れてみる
- 作曲者やメンバーとコミュニケーションしながら作る
□ 影響を受けたベースライン5曲
僕が若いころにに聴いて特に印象に残ったベースラインの曲をご紹介します。
●Airbag(Radiohead)
ストップ&ゴーが繰り返されるベースがとても衝撃的でした。
この曲が発表された後は、インディーズのバンドでストップ&ゴーのフレーズを弾くベーシストが激増したを覚えています(笑)
●Give It Away(Red Hot Chili Peppers)
スーパーベーシストで言わずと知れたレッチリのフリーのベースラインです。
スライドをメインにつかったベースラインでとにかくかっこいいです。
●Daybreak(The Stone Roses)
うねりのあるリフを中心としたベースが特徴です。
リズム隊のグルーヴとその上で泳ぎまくるギターが本当に最高です。
この曲だけではなく、アルバム「Second Coming」はベーシスト必聴だと思います。
●TSUNAMI(サザンオールスターズ)
みんな知ってる曲だと思うんですが、実は歌メロのうしろでベースがめっちゃ動いてます。
歌を邪魔せず、ルートも弾きつつ、ベースもめっちゃ歌う。本当にすごいなと思います。さすが国民的バンドですね!
●Dive For You(BOOM BOOM SATELLITES)
ドライブ感のあるベースフレーズがクールでかっこいいです。
僕はこの曲を初めて聞いたころ、なるべく難しいことを一生懸命やろうとしていました。ただ、この曲の分かりやすくてカッコいいベースラインを聴いて「シンプルでかっこいい」事の大切さを学びました。
□ オススメの関連書籍
最後にベースラインを作るのに役立ちそうな書籍をご紹介しますね。
◆ ベース・ラインで迷わない本 / 板谷 直樹
世界的に有名なベーシスト約50人の名フレーズがを音源付きで掲載してあります。
これらを1つ1つコピーすることでベースライン作りの幅が広がり、確実にスキルアップできると思います。
ベースラインを作るのが苦手だったり悩んでいる方には本当にオススメな一冊だと思います。
ちなみに月額980円でたくさんのベース教則本や、ベースマガジン等の音楽雑誌が読み放題になる、『Kindle Unlimited』というサブスサービスがあります。
もちろん、ベースラインについて学べる書籍や、ベーシストなら誰もが憧れるスラップについての教則本もたくさん登録されています。
僕もこのサービスを利用してるんですけど、色々な情報を得ることができてコスパも最高なのでオススメですよ。
スポンサーリンク
■ まとめ
今回はベースラインの作り方について僕が思ってることを書かせて頂きました。
最初にも言いましたが、これが正解という訳ではありませんが、ベースライン作りの参考になればうれしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。