ベースも弾けるようになってきたし、そろそろエフェクターも買ってみようかな。初心者におすすめのエフェクターってあるのかな?
多くのベーシストが愛用しているエフェクターで、初心者さんにおすすめのものがありますよ!
この記事を書いている僕は、現在ベース歴28年。ときどきプロのアーティストのライブサポートや、レコーディングでベースを弾いています。
ベースを始めてしばらくするとエフェクターが欲しくなってきますよね。
演奏中にエフェクターを踏んだりするのはかっこいいし、ベースが上手そうにも見えます。
僕も初心者の頃はそう思って、雑誌でどんなエフェクターがあるか調べたり、楽器屋さんのショーケースのPOPなどをよく見に行っていました。
ただ、初心者の頃はどんなエフェクターを買えばいいのかってよくわかりませんよね・・・。値段も安くないですし、できれば失敗はしたくないと思っている人が多いと思います。
そこで今回は、『ベース初心者さんがはじめて買うのにおすすめのもの』という点にフォーカスを当てて3台のエフェクターをご紹介したいと思います。
僕が実際に使用して初心者にも良いと思ったものだけを紹介しますので、初めてエフェクター購入を検討されている方は是非チェックしてみて下さい。
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■ ベース初心者が最初に買うのにおすすめのエフェクター3選!
□ ODB-3(ベース用オーバードライブ) / BOSS
とりあえずエフェクターといえば歪み系を思い浮かべますよね。
このBOSSのODB-3は歪み系エフェクターで定番ともいえる商品です。
ある程度ベース歴のあるベーシストなら一度は使ったことがあるという人が多いと思います。
何を隠そう僕が一番最初に買ったベース用エフェクターもこちらのODB-3です。
そもそもオーバードライブってなに?
アンプへの入力信号が大きすぎて、出音が潰れてしまった状態のことを「オーバードライブ状態」と言うそうです。
つまりオーバードライブのエフェクターとは、アンプへ過度の入力をしなくても潰れた歪んだ音を人工的に作り出してくれるエフェクターの事です。
ODB-3はとにかく分かりやすく使いやすい点が特徴です。
ドライブのつまみを調節することで、歪みのレベルを軽いめから激しめまで簡単に調整可能です。
また、『ハイ』と『ロー』のEQが搭載されており音質の調整ができるのがとても便利す。
このEQのおかげでベース音をドンシャリにしたり丸くしたりの音質調整が簡単にできます。
さらに、『生音』と『歪んだ音』をブレンドすることができる『バランス』というつまみがあることで、生音を活かした芯のあるドライブサウンドが作れます。
価格もお手頃ですし、初心者でも使いやすく、今後の歪み系のエフェクターを選ぶ基準にもなる義務教育的なエフェクターだと思います。
ODB-3の効果的な使い方
(1)生音を活かした歪み音でクールに演奏
生音をしっかり残してドライブ音を薄くかけることで、芯を残したままカッコいいヒズミの音を得ることができます。
芯が無い歪んだ音は、音の重心が軽くなりがちです。しかし生音とブレンドして芯をしっかり残すことで、ベース音の重さを軽減することなくクールなドライブサウンドを得ることが出来ます。
ロックな曲やピックでの演奏で特に映える使い方だと思います。
(2)簡易プリアンプ的な使い方
ドライブのつまみをゼロにして、EQと音量レベルのつまみだけを使って簡易的なプリアンプとして音質調整として使います。
ライブなどで複数の曲を演奏する時などに、1曲だけ音をドンシャリにしたい、または丸くしたい時などに有効です。
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□ M80 Bass D.I.+(ベース用プリアンプ) / MXR
言わずと知れたベース用プリアンプの定番です。
よくベーシストの間では「サンズアンプ派?MXR派?」などと話題にななることもしばしばです。
そもそもプリアンプってなに?
ベースアンプのヘッドには『プリアンプ』と『パワーアンプ』があります。
プリアンプはEQなどで音質を作る部分、パワーアンプは作った音の音量を増幅させる部分です。
つまりプリアンプエフェクターとは、アンプとは別に足元でも音色を作ることができようになるエフェクターの事です。
M80 Bassにはクリーンとディストーションのモードが搭載されており、D.I(ダイレクトボックス)としても使えます。
EQにはベース、ミドル、トレブルの3バンドが用意されていて、癖もなく効きが良い優等生的なクリーン音になっているので、ジャンル問わず幅広く使えます。
逆にディストーションの方はかなり凶悪な荒めの音色で、暴力的な歪んだ音になっています。
ただ、生音をミックスできるようになってもいるので凶悪でありながらも芯を残したディストーションサウンドが作れます。
さらにこのプリアンプの大きな特徴として『COLOR』というスイッチというものが搭載されています。これはボタン一つで普通のベース音がドンシャリ系のロックサウンドに一気に早変わりするというものでとても面白いです。
これだけの機能がついているのに他のベース用プリアンプと比べても低価格になっています。
ベースの音作りにこだわって行きたい初心者さんにはもってこいのエフェクターの一つだと思います。
M80 Bass D.I.+の効果的な使い方
(1)普通にプリアンプとして使用
EQに癖も少なく優等生的な音質なので、どんなジャンルでも対応できます。COLORスイッチなどと組み合わせて自分のベース音を作り込めるプリアンプです。
(2)スラップやベースソロ用に使う
スラップやベースソロ用につまみをセットしておいて、そのときだけオンにするという使い方があります。こういう使い方をすることで、その時々で合ったベース音で演奏することが可能です。
□ MS-60B(ベース用マルチエフェクター) / ZOOM
ベース用マルチエフェクターの定番です。現在、僕もライブで使用しています。
そもそもマルチエフェクターってなに?
通常のエフェクターは基本的に一台で一つのエフェクト色を調整するものですよね。
マルチエフェクターは、一台に何種類ものエフェクターが内蔵されていて、様々な音色を作ることが可能になっています。そのため通常のエフェクターより寸法・重量も大きくなっており、価格も高いものが多いです。
MS-60Bの特徴としては、『コスパ最強』の一言につきます。小型ながら142種類のエフェクト(Ver2.0以降)が入っています!その中から同時に4つの音色を使用できるという優れものなのです。
搭載されているエフェクトの種類は様々です。
ベース用エフェクターとして人気機種である「Bass Driver/サンズアンプ」や、「マルチコンプ / EBS」などをモデリングした音も入っています。
実は、既に紹介した上記2つのエフェクター(ODB-3、M80 Bass D.I.+)をモデリングした音も入っています。
もちろんあくまでモデリングした音なので本物と完全に一致とは言えません。ただ、それに似た音色を作ることは可能です。
その他の利点として、コンパクトで持ち運びに便利という点があります。
通常は大きくなりがちなマルチエフェクターですが、MS-60Bは普通のコンパクトエフェクターと同じサイズになっています。
また、チューナーも内蔵されているので、上手く使えばこれ一台でスタジオ練習やライブも可能になってしまいます。
色々なエフェクト音を使ってみたいという初心者の方には特におすすめのエフェクターだと思います。僕もよくライブなどで使っています。
MS-60Bの効果的な使い方
(1)ベーシックな音以外のエフェクト専門機にする
これは僕の使い方ですが、プリアンプやコンプレッサーなどのベース音のベーシックな部分はそれぞれ気に入った専用のエフェクターを使用し、ヒズミやディレイ等の時々使う音色はMS-60Bで対応してしまうという方法です。
こうすることで、エフェクターボードがコンパクトにまとまり移動がとても楽になります。
(2)エフェクターの勉強として使う
142種類のエフェクト音が内蔵されているので、エフェクターの使い方などの勉強に最適です。どんなエフェクターを買っていいか分からないという方などは、まずこちらのエフェクターで色々な種類のエフェクターを試してみてから、気に入った種類の機種を買うのが良いかもしれません。
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■ まとめ
今回はベース初心者が最初に買うのにおすすめのエフェクターを3つご紹介させていただきました。
●ベース初心者におすすめのエフェクター
・ODB-3(ベース用オーバードライブ) / BOSS
・M80 Bass D.I.+(ベース用プリアンプ) / MXR
・MS-60B(ベース用マルチエフェクター) / ZOOM
どれも名機と言われていてプロのベーシストでも使っている人が多く、品質もしっかりしたものです。
もし気になるエフェクターがあればとりあえず楽器屋さんで一度試奏してみてはいかがでしょうか?
この記事が初心者さんのお役に立てれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。