ちゃんとチューニングしてるのに音が合ってないような気がするんだよな・・・
ベーシストさんのそんな悩みにお答えします。
ベースを弾くときには皆さんまずはチューニングをしますよね。
これは皆さん知っていることだと思います。
ただ、初心者さんの中には普段のメンテナンスでオクターブチューニングをするのが必要だということを知らない方も多いと思います。
実はとても大切な作業で、オクターブチューニングをしていないと大切な自分のベースがチューニングしてもピッチの合わない音痴な楽器になってしまいます。
ピッチの正しいベースで演奏することは曲の土台である低音担当の我々ベーシストにとって必須です。
オクターブチューニングの作業自体は慣れれば簡単ですので、この機会に知らない人は是非チェックしてみて下さい。
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■ ベースのオクターブチューニングの手順を写真付きで詳しく解説
□ オクターブチューニングの説明
・オクターブチューニングって何?
オクターブチューニングとは『12フレットの実音と12フレットのハーモニクス音の音程を比較して、ブリッジのサドル調整によってそのずれを合わせる作業』のことです。
- 実音・・・実際にフレットを抑えて出した音
- ハーモニクス音・・・左手は目的のフレット上の弦に触れただけの状態でピッキングして出す『ポーン』という音
- サドル・・・ブリッジ上についている駒。弦を支えている部品で弦高やオクターブチューニングの調整に使用されます
弦楽器の特性として、高フレットに行けば行くほど音のピッチが狂ってきます。
そこで、12フレットの音を正しい音に調整することで楽器全体のピッチを整え、高フレットを弾いても音が合っている状態に調整するのです。
・オクターブチューニングをしないとどうなるの?
開放弦や低フレットを弾いている時は音が合ってるけど、高フレットで動いたりすると音が合わないなどの症状がでます。つまり楽器のピッチが不安定な状態になります。
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・こんなタイミングでオクターブチューニングしよう
オクターブチューニングするタイミング
- 弦を交換をした時
- 弦のメーカー・種類・ゲージなどを変えた時
- 弦高調整をした時
- ネックの調整をした時
- レコーディング前の時
- 「あれ?なんかピッチ合ってないかも」と思った時
□ オクターブチューニングのやり方
・作業するのに必要な道具
- チューナー
- シールドケーブル
- ドライバー(そのベースにあったもの)
・オクターブチューニングの手順
手順① 開放弦でチューニングする
まずはチューナーで、普段どおりに開放弦をチューニングします。
この時になるべく正確にチューニングすることが大切です。
手順② ハーモニクス音と実音をチューナーで比べます
12フレットの実音と12フレットのハーモニクス音をチューナーで比べます。
問題ない状態だとどちらもぴったり同じ音程になります。この場合はその弦はオクターブチューニングをする必要はありません。
逆に問題があると、ハーモニクス音に比べて実音が少し低かったり高かったりします。この場合はオクターブチューニングする必要があるので、「作業③」へ進みます。
手順③ サドルを調整
サドルをの位置を調整して実音をハーモニクス音に合わせていきます。
ブリッジのサドル調整用ネジ(弦を通す穴の横にある)をドライバーで回して、サドルの位置を必要に応じて調整します。
弦を少し緩めて作業するとサドルを移動させやすいですよ
その時のベースの状態によってサドルの位置を調整します。
- 実音がハーモニクスより低かった場合・・・サドルをピックアップ側に近づけます
- 実音がハーモニクスより高かった場合・・・サドルをピックアップから遠ざけます
手順④ チューニングして音が合ってるか確認
再び開放弦でいつもどおりチューニングして、12フレットのハーモニクス音と実音が合っているかチューナーで確認します
手順⑤ 『手順③→④』を繰り返す
実音がハーモニクス音とぴったり合うまで手順③→④を繰り返します。
全部の弦でこの作業をしてオクターブチューニングは終了です。
□ オクターブチューニングしても音が合わない時は
何度やっても実音とハーモニクス音が合わない場合は以下の原因が思い当たります。
オクターブチューニングが合わない原因
- 弦の劣化
- 弦の不良
- ネックが反っている
- 楽器本体の精度の問題
などなど
楽器に問題がある場合は修理が必要になることもあるので、自分で解決できない場合は一度リペアマンの方に見てもらうことをオススメします。
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■ まとめ
今回はオクターブチューニングについて解説させていただきました。
作業自体は、『12フレットの実音とハーモニクス音を確認してサドルを調整する』だけなので慣れてしまえばとても簡単です。
ちゃんとメンテナンスされた楽器で演奏するのはとても気持ちいいことですし、ベースが出す低音のピッチが不安定だとせっかく上手く演奏できても曲の雰囲気を壊してしまいます。
知らなかった方はぜひ一度トライして下さい。
この記事がベーシストの皆さんに役立てばうれしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました