コードの音の構成ってどうなってるの?
コードには法則があるんです。
それを理解してしまえばコードの音の構成がわかりますよ!
この記事を書いている僕は、現在ベース歴28年。ときどきプロのアーティストのライブサポートや、レコーディングでベースを弾いています。
この記事は【ベース初心者のための音楽理論】の第三回目になります。
今回は「コード」についてです。
コードとは楽譜に書かれている「A」とか「Cm」とかの事ですね。
この記事では、『ベース初心者がとりあえず知っておくべきコードの基本』について分かり易く説明しています。
コードをしっかり理解することで、ベースの演奏はもちろん、耳コピやベースライン作成作業などにも大きく役立ちます。
コードについてあまり勉強したことが無いという方は是非チェックしてみてください。
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■ 【ベース初心者のための音楽理論♯3】コードの基本を理解する
◇ コードとは…?
まず初めに、「コード」とはいったい何のことでしょうか?
コード・・・異なる音による和音の事
コードの中でも主要なのが、3つの音で構成される「三和音」と、4つの音で構成されるの「四和音」になります。
◇ 三和音(トライアド)
まずはコードの基本となる三和音から見ていきましょう。
三和音は3つの異なる音による和音の事を言います。
いわゆるメジャーコード・マイナーコードのことで、「Cメジャー」とか「Aマイナー」と言われたらこの三和音のことを指します。
・メジャートライアド
メジャートライアドは、1度(ルート音)、長3度、完全5度の3音が積み重なってできた和音です。
Cメジャートライアドの場合
- コード表記 C
- 構成音(1、長3、完全5)
・マイナートライアド
マイナートライアドは、1度(ルート音)、短3度、完全5度の3音が積み重なってできた和音です。
Cマイナートライアドの場合
- コード表記 Cm
- 構成音(1、短3、完全5)
3度の音が長なのか短なのかでメジャーコードかマイナーコードか変わるわけです。
マイナーの場合は小文字の『m』が書かれることを忘れずに覚えましょう!
◇ 四和音(テトラッド)
次に四和音を見ていきましょう。
四和音は、三和音に7度の音を足した構成音になります。そのため、セブンスコードとも呼ばれ、響きの特徴としては、三和音よりもオシャレな響きになります。
そして7度の音にも長と短があります。
では、四和音の構成を理解するために、三和音に7度の音を足して四和音にしてみましょう。
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・メジャーセブンス
メジャーセブンス は、メジャートライアドに長7度の音が追加されたコードです。
Cメジャーセブンスの場合
- コード表記 CM7
- 構成音(1、長3、完全5、長7)
・セブンス
セブンスは、メジャートライアドに短7度の音が追加されたコードです
Cセブンスの場合
- コード表記 C7
- 構成音(1、長3、完全5、短7)
~ 7度のメジャー・マイナーの表記の違いについて ~
7度の表記は、3度の表記と被らないように下記のようになってます
- M7・・・長7度のこと(maj7、△7などの表記もあり)
- 7・・・短7度のこと
3度と7度の表記の違いはややこしいですよね。
- 3度がマイナーのとき小文字の『m』が付く
- 7度がメジャーのとき大文字の『M』が付く
慣れれば平気なので最初にしっかり覚えてしまいましょう!
続いて、マイナートライアドに7度の音を足して四和音にしてみましょう。
・マイナーメジャーセブンス
マイナーメジャーセブンスは、マイナートライアドに長7度の音が追加されたコードです
Cマイナーメジャーセブンスの場合
- コード表記 CmM7
- 構成音(1、短3、完全5、長7)
・マイナーセブンス
マイナーセブンスは、マイナートライアドに短7度の音が追加されたコードです。
Cマイナーセブンスの場合
- コード表記 Cm7
- 構成音(1、短3、完全5、短7)
・マイナーセブンスフラットファイブ
マイナーセブンスフラットファイブは、マイナーセブンスの完全5度の音が減5度に変わったコードです。
Cマイナーセブンスフラットファイブの場合
- コード表記 Cm7(♭5)
- 構成音(1、短3、減5、短7)
三和音がしっかりわかっていれば、四和音もわかりやすいと思います。
しつこくなりますが、3度と7度の表記の違いには気を付けましょう!
◇ その他の特殊な構成音のコード
ここまで説明した三和音、四和音のルールと違う特殊なコードも簡単にご紹介しておきます。
初心者の方は、とりあえずこんなのもあるんだ程度に覚えておいてもらえればオッケーです!
・オーギュメント(aug)
augmentは「増加する」という意味です。
コードの中の完全5度の音が半音増加して「増5度」となったコードです。
特徴として、ルート音から2音ずつ音が積みあがっています。
Cオーギュメントの場合
- コード表記 Caug
- 構成音(1、長3、増5)
・ディミニッシュ(dim)
diminishは「減少する」という意味です
セブンスの構成音(1度、長3度、完全5度、短7度)のルート以外の音が半音ずつ減少したコードです。
特徴として、ルート音から1音半ずつ音が積みあがっています。
本来は『dim7』と表記されるのですが、実際は『dim』とだけ書かれることがほとんどです。
Cディミニッシュの場合
- コード表記 Cdim
- 構成音(1、短3、減5、減7)
・サスフォー(sus4)
suspendedは「吊るされる」という意味です。
特徴として、コードの中の3度の音の代わりに4度の音が構成音に加わります。3度が4度に吊り上げられたと覚えるといいかもしれません。
通常のコードにある長3度・短3度の音はsus4には含まれません。
Cサスフォーの場合
- コード表記 Csus4
- 構成音(1、完全4、完全5)
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■ まとめ
今回はコードの基本について解説しました。
最初は難しい点もあると思いますが、徐々に構成音がパッと思い浮かぶようになりますので、ぜひ敬遠せずに少しずつ慣れていって下さい。
コードの知識は今後の音楽活動に大いに役立ってくれるはずです。
この記事のまとめ
■三和音
- 3度が長か短かで、そのコードがメジャかマイナーか分かれる
- マイナーコード場合は小文字の『m』が付く
■四和音
- 7度にも長と短が存在する
- 7度がメジャーの場合は大文字の『M』が付く
この記事がベース初心者さんのお役に立てばうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
この記事の続編『 コード 』についてはこちらの記事をご覧ください↓