湿気や乾燥ってベースに良くないって聞いたけど、実際のところどうなの?
過度な湿気や乾燥は、ベースのネック・弦・金属パーツなどにかなり悪影響を与えます。対策をしないとトラブルの元になることも多いのでで詳しく説明しますね!
この記事を書いている僕は、現在ベース歴28年。ときどきプロのアーティストのライブサポートや、レコーディングでベースを弾いています。
湿気や乾燥は楽器にとってあまり良くはないとなんとなく理解してる方も多いと思います。
実際その通りで、湿度によってベースの状態は大きく左右しトラブルの元となります。
実は僕も以前、金属パーツを湿気によってサビさせてしまい苦い思いをしたことがあり、それ以来しっかり対策をするようになりました。
今回は僕が実際にやっている湿気・乾燥に対する対策をご紹介します。
中でも、楽器用湿度調整剤というアイテムはとても便利なので、これまで湿気・乾燥を意識してなかった方はぜひ最後まで読んでみて下さい。
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■ 湿度調整剤はかなりオススメ!大切なベースの湿気・乾燥対策まとめ
◇ 湿気や乾燥によるベースへの影響
そもそもなぜ湿気や乾燥はベースに悪影響を及ぼすのでしょうか?
それはベースに使われている木材は水分を吸ったり吐いたりするからです。
塗装によってある程度は保護されていますが、ネックなどの木材がむき出しな部分や金属パーツなどは保護されていない状態のため、湿気や乾燥の影響をダイレクトに受けてしまうのです。
ちなみに一般的には湿度40~50%がベースにとって良いといわれています
・湿気によるトラブル
まずは湿気によるトラブルを見ていきましょう。
■湿気によるトラブル
- ネックが順反りしてしまう
- 金属パーツがサビてしまう
- 楽器がカビてしまう
- 弦がサビてしまう などなど
梅雨などの湿度が高い季節には、ネックの木材が水分を吸って柔らかくなり、弦の張力に抵抗できずに順反りになっていきます。
また、金属パーツもサビるなどの影響で、音が出なくなったりするケースがあります。
普段からなるべく湿気がたまりやすい場所にはベースを置かないように心がけましょう。
・乾燥によるトラブル
次に乾燥によるトラブルを見ていきましょう。
■乾燥によるトラブル
- ネックが逆反りしてしまう
- 指板が割れてしまう などなど
冬などの乾燥した季節にはネックは逆反りになります。
また、ローズウッド や エボニー などの指板は乾燥を放置しておくとヒビ割れてしまう事もあります。
指板の状態をみて専用オイルで保湿しましょう。
ちなみにコーティングされているメイプル指板は、オイルで保湿する必要は無いと言われてます。
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◇ 楽器用湿度調整剤は簡単で効果抜群
・楽器用湿度調整剤とは?
ベースは一定の湿度の場所に保管するのがベストですが、湿度が変わりやすい日本の場合はなかなか難しいですよね。
そこで僕がおすすめするのが 楽器用湿度調整剤 です。
これは湿度が高いと水分を吸って除湿し、乾燥してくると貯めていた水分を吐き出し保湿してくれる。つまり楽器にとって適度な湿度を保ってくれるアイテムです。
一般的な乾燥剤は水分を吸うだけなので、乾燥時にはとくに効果はありません。
また、ベースと一緒に楽器ケースの中に入れておくだけOKと、使い方もいたって簡単です。
特に長期間ハードケースに入れておく時には、楽器の状態維持のためにも是非使ってほしいアイテムです。
最初にも書きましたが、僕も金属パーツがサビてしまったことがあります。
僕の部屋が湿気がたまりやすい部屋だったんですね。
それをきっかけに、弾き終わったら毎回ソフトケースの中に調整剤と一緒にしまうようにしたのですが、それからは一切サビなくなりました。
今ではツアーなどの移動時にも必ず楽器ケースに調整剤を入れています。
・おすすめの楽器用湿度調整材
人気の湿度調整材を2つご紹介します。
どちらも有名なメーカーの商品で、楽器ケースに入れておけばOKなタイプですので、価格やグラム数で選ぶと良いと思います。
・おすすめの楽器用湿度調整剤(1)
Dr.Dry / FERNANDES
言わずと知れた楽器メーカー「FERNANDES」の湿度調整材です。
ケース内の湿度を一定に保ち、湿度による楽器へのダメージを軽減してくれます。
■40g×2袋入
・おすすめの楽器用湿度調整剤(2)
DRY CREW / GRECO
こちらも老舗ブランドの「Greco」の湿度調整材です。
ベースと一緒にハードケースに入れておくだけで、サビやカビ、ひび割れなどから大切な楽器を守ってくれます。
Dr.Dry(FERNANDES)より一袋の容量が多いです。
■60g×2袋入
ちなみにぼくは容量の多いDRY CREWの方を使っています。
◇ その他の 湿気・乾燥への対策
・雨の日の移動対策
雨の日の移動にはケースにレインカバーをつけた方がいいです。
それは雨でケースが濡れれば、ケースの中の湿度も自然に上がりベースにとって良くないからです。
ケースに入れていた楽譜や備品なども濡れずに済むのでかなりオススメです。
・おすすめのベース用レインカバー
Rain Coat NRC-Bass / Noah’sark
ベースケースを全体的に包んで雨をしのげるように設計されています。
ショルダーストラップの部分は空いている為、通常通りケースを背負った状態で使用できます。
※四角いハードケースなどには付けれません
車移動の人はそこまで必要ないかもしれませんが、電車移動の方には効果抜群だと思いますよ!
・湿気による弦のサビ防止対策
湿気や汗から弦のサビを防止するのに効果的なのが指板潤滑剤です。
弦を長持ちさせるのにも効果的で、弦が滑りやすくなるため演奏もしやすくなります。
・おすすめの指板潤滑剤(1)
FINGER EASE( 指板潤滑剤 ) / TONE
スプレータイプの指板潤滑剤で、使用してる人も多く1番メジャーな潤滑剤です。香りもいいのが嬉しいポイント。
・おすすめの指板潤滑剤(2)
FAST-FRET ( 指板潤滑剤 ) / GHS
弦に直接塗るタイプの指板潤滑剤です。
スプレータイプとは違い、弦以外の余計な部分に潤滑剤がかからない点がいいです。
また、スプレータイプだと飛行機移動の荷物検査などにも引っ掛かりやすいので、楽器をもって飛行機移動に乗る機会の多い人はこちらがオススメです。
僕はどちらも使っていますが、FAST-FRETの方が多く使っています。
演奏が終わって楽器をしまうタイミングでいつもこれで弦を拭いています。
・指板の乾燥への対策
指板の乾燥には指板オイルを使うのがが効果的です。
指板に潤いを保ち、ローズウッドやエボニーの指板の割れを予防する効果があります。
指板のごみや油汚れを落としてくれる効果もあります。
・おすすめの指板オイル
FRET BOARD JUICE ( 指板オイル ) / BIGBENDS
ピュア・ミネラル・オイル100%の指板オイルです。
余計な溶剤などが入っていないため安心して使えます。
僕もずっと使っている指板オイルです。
オイルでのメンテはそこまで頻繁にする必要は無いと思います。僕は弦交換のタイミングでいつもやってます。
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■まとめ
今回は湿度への対策についてまとめてみました。
ご紹介したアイテムは僕も愛用してるもので、比較的安い価格のものばかりです。
これまで湿度対策を意識してなかった方も大切な楽器のコンディション維持のために、一度試してみてはいかがでしょうか?
この記事がベーシストの皆さんのお役にたてばうれしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました